夜勤による健康被害

看護師はシフト制で勤務することが多く、中でも夜勤は手当てが支給されるため、頑張って乗り切る方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、夜勤をすることにより、健康に被害を及ぼしてしまう可能性も考えられるため、注意しなければいけません。それらの被害の一つとして多くの看護師を悩ませているのが睡眠障害です。

睡眠障害とは、昼と夜のサイクルと体内の時計が一致しないために起こってしまう障害のことをいいます。そのため、昼間の勤務中に突然眠気に襲われたり、朝方近くなってもなかなか眠りにつけないといった症状が出てきます。この睡眠障害は、どれだけ疲れて帰宅したとしても、なかなか眠りにつくことができないこともあります。すると次第に寝ようと思う気持ちが焦りに変わり、やっと眠りにつけたと思ってもすぐに起床時間となってしまい、ほとんど睡眠時間が取れていない状態で仕事をする羽目になってしまうのです。

これらの症状が続いてしまうと、当然仕事中にぼーっとしたり集中出来なかったりと業務にも悪影響を及ぼしてしまうこととなるでしょう。また、それだけでなく乳がんなど、女性特有の病気になりやすくなるといった健康被害も出ています。

これらの被害をなくすためには、睡眠障害となっている原因の勤務体制を見直さなければいけません。その状態をいつまでも放置しておくことで、命にまで関わってくることになりますので、早めの対処が必要です。看護師としてずっと働いていくためには、体が資本となります。そのため質の良い睡眠と規則的な生活を心掛け、健康を維持していくことが何よりも大切なのです。もしも、すでにこのような症状が出始めているのであれば、クリニックや健診センターなど夜間の業務のない職場に転職することをおすすめします。